『タッピング』とは

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『タッピング』とは

パラ競泳にて視覚障害の選手は、プールの壁ももちろん見えないので、ゴールやターンの際、スピードを緩めず壁に突っ込めば大ケガになってしまいます。
このため、ターンやゴールの直前に、コーチたちがプールの上から選手の頭や背中を棒でタッチして、「もうすぐ壁ですよ」という合図を送ります。
 合図を送ることを「タッピング」、合図を送る棒は「タッピングバー(合図棒)」、合図棒を使うコーチたちは「タッパー」と呼ばれます。特に視力ゼロの「視覚障害S11」クラスの選手は、安全の確保や恐怖心を取り除くため、壁の手前で体の一部に合図をすることが義務付けられています。
 使う棒は普通、約1~2.4メートルの長さを使い分けますがタッピング棒についての規定はありません。パラリンピックや世界選手権などの国際レースでは、国によってさまざまな形状、長さのタッピングバーがあります。現在は釣竿の先にテニスボールやヘルパーやビート板の素材を加工してとりつけたりしているのを良くみます。
タッチのタイミングが難しい!
 泳ぐスピードが速いほど、どのタイミングで選手にタッチするのかとても難しいです。例えば合図を出してからクイックターンするため、0.2秒速いと壁に足が届かず、逆に0.2秒遅いと壁に激突する恐れがある、といった具合です。壁に近づきすぎても遠すぎてもダメで、必死に泳いでくる選手が軽いタッチに気づかないこともあり、タッチする強さ加減も大切で、とても重要な作業になります。
この『タッピング』に注目してレースをみるのも面白いかもしれません。